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介護職の介護職による介護職のためのブログ

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介護職の面接で受かる人と受からない人の特徴

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介護業界では、人材の確保が急務だと言われている現状の中、どこの介護施設や事業所も、少しでも良い人材を採用したいと必死です。だからと言って、面接をしたらすぐに誰もが採用してもらえると思っていたら大間違い。

実際に、面接でなかなか結果が出せず「どうして自分は駄目なんだろう・・・」と考え、落ち込んでしまっている人もいるのではないでしょうか。確かに履歴書に書かれている内容は、そう変わらないのに、面接に受かる人と受からない人がいます。

今回は、介護職の面接で受かる人と落ちる人はいったい何が違うのか・・・まずはその違いを知るところから考えてみたいと思います。

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面接で受かる人、落ちる人にはそれぞれ共通する特徴がある

これは介護職に限ったことではなく、どの業界の面接にも言えることですが、面接で受かる人、落ちる人には、それぞれに共通する特徴があると言われています。

また受かる人の特徴と受からない人の特徴は、相反していることが多いため、その特徴がわかれば、事前に対策をとることもできます。

特徴1:面接は第一印象が大事!

面接は、ほぼ第一印象で決まると言っても過言ではありません。身だしなみはもちろん、その人の話し方や態度にあらわれる場合も多いと言われています。

●介護職の面接で受かる人の特徴

  • 見た目からも「元気さ」が伝わってくる
  • 表情も明るく、笑顔があふれている
  • 相手の目を見て話す
  • マナーもよく、挨拶もしっかりと行える

※初対面の印象がよいということは、介護の現場の中でも、まず高齢者とのコミュニケーションを図るためには大事なことです。

●介護職の面接で受からない人の特徴

  • 見た目に清潔さが欠けるところがある
  • 雰囲気や表情が暗く笑顔もない
  • 挨拶など、声が小さく聞き取りづらい

※面接で落ちる人の特徴としてあげられるのが、この第一印象(見た目)です。面接で落ちる人は面接官にマイナスの印象を与えている可能性が高いと言われています。

今一度身だしなみを含め、自分の第一印象が、面接にふさわしいものであったかどうか振り返ってみましょう。最も基本的なことですが、自分がそのことに気づけば、改善もできます。

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2.応募先の職場に、いかに自分の熱意を伝えられるか!

面接官に「この人は、本当にこの職場に入りたいという意思があるな・・・」と思ってもらえれば、面接に受かる可能性が高くなります。では面接官はどういう方法で、その熱意を感じ取るのでしょうか?

●介護職の面接で受かる人の特徴

  • 面接の際にその施設や事業所の事業内容や理念等、事前に情報収集し、面接時の質問にもしっかりと対応できる 

※面接の事前準備として、応募先の情報をしっかりと確認しておくことは、その職場に対する熱意を伝えらえる絶好の機会につながります。

●介護職の面接で受からない人の特徴

  • 面接官の質問に対し、その施設や事業所についての知識がないため、答えることができない
※面接官の質問に対し、応募先の施設や事業所についての知識がなかったために答えられなかった場合などは、明らかに事前の準備不足。これについても、その反省を次回の面接時に活かすことが可能です。

3.会話のやりとり

受かる人と受からない人では、面接官との会話のやりとりが、根本的に違うと言われています。会話のやりとりをするためには、まず面接官が何を聞きたいのかをしっかりと把握することが大切です。

●介護職の面接で受かる人の特徴

  • 面接官の質問の意図を理解し、相手に伝わりやすい答え方ができる
  • 面接官の目を見て、一生懸命答えようとしている 

※介護の現場で、相手の立場に立って考えられる人は、どこの職場でも重宝されるでしょう。

●介護職の面接で受からない人の特徴

  • 面接官に聞かれたことに対する答えが的外れである
  • 自己主張が強いまたその逆に緊張しすぎて全く話せない 

※面接の場で、会話のやりとりが上手くできなければ、利用者さんやその家族、また他の職員とのコミュニケーションも上手くいかないと思われてしまいます。

まとめ

いかがでしたか?面接で受かる人と受からない人の違いについてご紹介しました。

今まで介護職の面接を受けても、なかなか採用してもらえず落ち込んでいたあなた・・・、自分に何が足りなかったのか、どんな問題があったのか気づくことができたでしょうか。

面接で同じ失敗を繰り返さないためにも、不採用になった時のことについて、自分なりにもう一度振り返り、その原因を考えながら次回の面接に備えて見直しをしてみましょう。

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介護職の面接体験談!成功談も失敗談もチェックしておくべき

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面接と聞くと、よほどの人でない限り緊張しますよね。いざ面接の日時が決まった途端、急にソワソワ落ち着かなくなる人も結構いるのではないでしょうか?これから面接を予定しているあなたのために、今回は介護職の人達の面接体験談をお伝えします。

面接体験談1:緊張して頭が真っ白に・・・

これは、特養の介護員として働くAさん(30代・男性)の話です。私はもともと他業界で働いていましたが、自宅で祖父の看取りを経験したことをきっかけに介護職員初任者研修の資格を取得。今も働いている特養施設の介護員の求人に応募しました。

何しろ介護職への転職が初めてだったこともあり、面接当日も、緊張の極限で顔が引きつっているのが自分でもわかるほど・・・面接官が何人いたのか、またどんな質問に対し自分が何を答えたのかも覚えていない状態でした。

ただ「何故今、介護職の道を選んだのか」という質問に対し、祖父の看取りの時の話をしたことと、面接の最後に「もう少し笑顔で・・・」と苦笑されたことだけはしっかりと覚えています。

面接体験談2:余計な一言を言ったために・・・

ケアマネの事業所から新しいケアマネの事業所に転職するため、面接を受けたBさん(40代・男性)の話です。私がケアマネとして働きはじめちょうど3年が経過した頃、その職場の経営方針や人間関係等に不満もあり、転職活動を始めました。

自分自身ケアマネの経験もあるため、不安も緊張することもないまま面接に臨みましたが、今考えるとその緊張感のなさが、面接に悪い影響をもたらしたように思います。

たとえば、面接官が履歴書を確認しながら「何故、転職をしたいと考えたのですか?」と聞かれた時に、日頃から職場に不満のあった私は、言葉を選ぶこともせずに、その職場に対する不満や愚痴を言ってしまったのです。

また「何故この職場を選んだのですか?」という質問に対しても「他の職場もいくつか掛け持ちで応募しています。」と正直に答えてしまいました。面接が進む中、私の受け答えに対して、明らかに面接官の表情が険しくなり、どんどん気まずい雰囲気になったのを今でも覚えています。結局その職場は不採用となりました。

面接体験談3:待たされたあげくに・・・

現在は、訪問介護事業所の管理者をしているCさん(50代・女性)の話です。私の面接の思い出は、ある新規開設の訪問介護事業所のヘルパー面接に行った時のことです。応募先の職場は都内にあるのですが、その本部が東京都下の遠方にあったため、面接場所まで電車やバスを乗り継ぎが必要な状況。

おまけにその日はあいにく雪が降り出していたため、面接時間に遅れてはいけないとかなり早くから面接場所近くで待機していたのです。面接時間の15分前に到着し控室で待っていましたが、理事長の来客対応が終わってからと、面接時間の1時間以上が過ぎても面接の声がかからなかったのです。

もちろん私の後に面接を受ける人達も到着し、控室にはどんどん人が増えていきました。結局、私の面接が行われたのは、予定時間から2時間近く経過した後・・・面接官からも理事長からも、遅れた説明やおわびもなく、面接が終わり外に出た途端、真っ白な銀世界になっていました。その後採用通知が来ましたが、結局辞退しました。

面接体験談4:自分の話をきちんと受け止めてくれた!

デイサービスで相談員をしているDさん(30代・女性)の話です。私はもともとある訪問介護事業所で、登録ヘルパーとして働いていました。結婚してからは、子どもが小さかったこともあり、子育てを優先しながら、自分の空いた時間で仕事をしていたのです。

しかしそんな生活も、夫を突然の事故により亡くしたことで一変することに・・・その後知人の勧めもあり、今も働いているデイサービスの面接を受けることになったのです。

夫を亡くしたばかりの状況、子どもがまだ小さいということも、正直に話をしましたが、面接官はただ黙って私の話に耳を傾けてくれました。そして面接の最後に「そんなに頑張らなくも大丈夫ですよ。一緒に仕事していきましょう!」と声をかけられたことを今でも覚えています。

まとめ

様々な介護の職場で働く介護職の体験談を紹介しましたが、皆さんはどのように感じられたでしょうか?何度も繰り返すようですが、面接で緊張しているのはあなただけではありません。

もちろん面接をする側も、そのことは十分承知の上で、面接を行っているはずです。面接官は、面接当日の受け答えよりも、あなたの人となりを見ています。肩の力を抜いて面接に臨みましょう。

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【機能訓練指導員の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

f:id:gachiribito:20180724104130j:plain機能訓練指導員は、利用者さん一人ひとりの心身の状態に合わせて機能訓練を行います。できる限り自分でできることは自立できるよう支援していく役割を担っています。

機能訓練指導員として働けるのは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あんまマッサージ指圧師、鍼灸師、看護師、准看護師のいずれかの国家資格を持つ人のみに限られています。

介護福祉士の資格取得者や、どんなに介護業界で経験を積んでいても、機能訓練指導員として働くことはできません。今回は、介護の現場で機能訓練指導員として働く人の体験談をお伝えします。

家族旅行ができるまでに改善した!

デイサービスで、柔道整復師の資格を持ち、機能訓練指導員として働くAさんの体験談です。デイサービスを利用しているのTさんは、60代前半で脳梗塞を発症し、その後下半身に麻痺が残り、移動に際しては、自走の車いすを使用していました。自分の足で歩くことが困難になったTさんの夢は、以前のように家族と一緒に旅行をすること。

そのTさんの夢を実現するために、Tさんと一緒にリハビリのプログラムを話しあい、繰り返し歩行練習等を行ないました。そのTさんの努力もあり、歩行器で歩くことができるまでに改善したのです。

その後、晴れて家族と一緒に車で旅行に行くことになったTさん。旅先での姿をたくさん写真に残しましたが、どれを見ても笑顔一杯の表情で写ったものばかり・・・夢の実現に向かって一緒に頑張ってきた私達スタッフの方が胸がいっぱいになりました。

仕事と家庭の狭間の中で・・・

病院の看護師を経て、デイサービスの機能訓練指導員として働いているBさんの体験談です。私は結婚を機に、少しゆっくりとした生活ができたらと、夜勤のないデイサービスへと転職をしました。これで家事と仕事をうまく両立していけると考えていましたが、いざ働き出すと、驚くことばかりの日々が待っていたのです。

面接の際「デイサービスには、機能訓練もあるので・・」と言われたことは理解していたのですが、まさか自分が機能訓練指導員として役割を担うとは思ってもみなかったのです。個別の利用者さんの機能訓練の計画書作成から実施、評価に至るまで全てが自分の仕事です。

もちろん書類作成等については、デイサービスの利用者の利用が終わった後から始めるため、毎日の残業はもちろん、休日出勤や自宅に仕事を持ち帰りながら、何とかこなしている状況。確かに利用者さんの自立支援に向けての取り組みという意味では、やりがいはあるけれど、仕事と家庭との両立は、どんどん厳しくなる現状です。

まとめ

介護施設の中で働く機能訓練指導員は、利用者さんと一緒にプログラムを考え、指導や訓練を行ない、利用者さんがその人らしい生活を取り戻すための支援ができるやりがいある仕事です。高齢社会が進む日本では、今後もその需要が増していくことでしょう。

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【送迎員の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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送迎するドライバーというと、高齢者や身体の不自由な方が利用する「介護タクシー」をイメージするかもしれません。

しかし一般的に、送迎員は、介護施設の利用者さんを乗せて、介護施設(デイサービス等)と自宅の間を送迎する仕事する人のことを言います。今回はそんな介護施設の送迎職員として、現場で働く人の体験談を紹介します。

送迎業務を通して学んだ事

介護施設で送迎職員員として働くAさんの体験談です。定年退職後、年金が支給されるまでのつなぎの仕事を探していた私に、ハローワークで紹介されたのが、この送迎の仕事でした。それまで介護とは全く無関係の仕事をしていましたが、妻が介護職として働いていることもあり、特に高齢者に関わる仕事に対し抵抗はありませんでした。

職場では採用と同時に、自分のところで行っているヘルパー2級の研修を優先的に受講させてもらったため、送迎の仕事をしながら少しずつ介護についての知識も得ることができました。

朝夕のデイの送迎業務に加え、空いた時間帯には特養の利用者さんの受診のための送迎やで清掃業務を行う毎日ですが、その中で多くの利用者さんと会話をしたり、触れ合う機会を持つごとができています。

この仕事を通して感じるのは、昨日まで送迎時に元気で話をしていた利用者さんが、次にはもうお目にかかれないことがあること。あまり大げさなことではないけれど、日々の一瞬一瞬を大切にしたいと思うようになりました。

人の役に立ちたい・・・

デイサービスの送迎をしているBさんの体験談です。大学を卒業後、フリーターとして、職場を転々として働いてきました。仕事自体が嫌いな訳ではなかったのですが、その当時なかなか自分にあう仕事が見つからず模索している状態だったと思います。

親からも「いつまでこんな生活を続けているのか・・・」と心配され、自分自身もそろそろ安定した仕事につかなければと考えていました。そんな時に、たまたまテレビで、送迎職員の仕事が特集されていました。高齢者や身体の不自由な人達を乗せて送迎をする仕事は、高齢化が進む中で間違いなくまだまだ需要があるとのこと。

その番組を見ながら、色々考えさせられることがあり、自分もこの職に就いて人の役に立ちたいという思いを強くしました。もともと車の運転が得意だったこともあり、それを活かしてデイサービスの送迎の仕事に就いた私は、その後初任者研修資格を取得し、介護職員としての道も歩き出しています。

まとめ

送迎員の仕事は、利用者さんの命を預かる仕事と言っても過言ではありません。そのため安全運転を意識するのはもちろんのことですが、車内の利用者さんの状況や乗降時にも気を配る必要があります。送迎の仕事は、車の運転が得意な人にとっては、お勧めの仕事だと言えるでしょう。

一般的には定年退職し、時間的な余裕ができた人が働くイメージがあります。しかし移乗や移動介助等も必要な利用者さんや、自宅から外に出る手段等が厳しい場合もあるため、今後は介護の資格を取得した若い人の需要も必要となってくることでしょう。

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【介護事務職員の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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介護施設の中で、電話や来客時の対応などの受付業務のほか、介護介護請求事務や一般的な業務作業など、施設の運営に関わる様々な業務を担当します。

今回は、介護施設等の事務職として働く職員の体験談を紹介します。

利用者さんとの日々の関わりの中で・・・

特養施設を含む在宅の介護サービスが入っている施設で事務職員として働いているAさん(20代女性)の体験談です。大学と卒業と同時に、社会介護施設の事務職として働きはじめ3年が経過します。

正直私自身、介護施設でどうしても働きたいという強い思いがあった訳ではありませんでした。この職場では事務職であっても、事務所の受付はもちろん、色々な行事や日常的な場面でを利用者さんの対応することもあります。

そのため、時には本来の業務が遅くなり、夜8時過ぎまで残ることも多々あるのですが、そんな時必ず「まだやってるの?お疲れ様。」「気をつけて帰るんだよ。」といつも声をかけてくれる特養の利用者さん達がいます。

中には、自分が持っている飴やお菓子をそっとカウンターに置いていく利用者さんの姿も・・・介護の現場で、直接ケアをしている訳ではありませんが、こうした利用者さんに心癒されることが多くあります。

介護事務として働くことに・・・

在宅のサービス事業所で、介護事務として採用されたBさんの体験談です。今まで私は、一般企業で事務職として働いてきました。事務の仕事自体、適職であるとは感じていましたが、日々同じような作業の繰り返しに、もう少し専門性のある仕事がしてみたいと思うようになったのです。

私が特に興味を持ったのは、医療事務や調剤薬局事務、介護事務でしたが、その中でどの道に進もうかを迷っていた時に、同居していた祖父が、転倒→骨折し、自宅で介護保険のサービスを利用することに・・在宅で、母親が祖父を介護する姿や介護サービスを受けている様子を見て、その後介護事務になることを決めました。

もちろん介護事務の仕事は、2000年の介護保険制度に伴いできた比較的新しい職種ですが、3年ごとに変わる法改正等に四苦八苦しながらの日々ですが、やりがいを持って働けています。

夫婦の絆を感じる瞬間

介護施設で働くCさんの体験談です。自分が働く特養は、デイサービスも併設していますが、夫が特養入所中、妻がデイサービスに週2回利用されている夫婦がいます。長い間夫婦2人で在宅生活し、妻が夫の世話をしていましたが、だんだん歩くこともできなくなり、妻の介護の負担も大きくなったことを機に特養入所を決断したと聞きました。

入所後しばらくは、妻が毎日のようにバスに乗り面会に来ていましたが、妻自身膝の病気で思うように外出ができなくなり、リハビリ目的として夫と同じ施設内いあるデイサービスを利用することになったのです。

それ以降、週2回妻のデイサービス利用日には、私が働いている事務所の前のソファが夫婦が話をする場所となりました。私が出すお茶を飲みながら、楽しそうに笑顔で話す姿を見て、介護施設の中の事務職だからこそ味わえることも多くあります。

まとめ

介護の現場の中で働く事務職員は、一般企業の事務とは違い、利用さんや施設周辺の地域との関わりも大きいと言われています。現場で直接働く職種ではありませんが、施設の行事や利用者さんとの関わる中で、学ぶこともたくさんあります。

介護施設の中では、様々な職種が働きながら多くの利用者さんを支えていますが、事務職も介護の仕事ではではないという位置づけのため、介護職員処遇改善交付の対象ではないのが残念だという声も聞かれています。

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【看護職員(施設)の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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施設やデイサービス等で働く看護職は、利用者さんの体調管理や服薬管理、介護職員への医療面でのアドバイスなどを行います。病気の治療を目的とする病院とは違い、利用者さんが快適に生活できることが求められます。

今回は、施設やデイサービスで働いている看護師さんの体験談を紹介します。

本人や家族の要望にどこまで応えられるか・・・

特養で看護職として働くのAさんの体験談です。 特養などの施設でも、年々医療ニーズの高い利用者さんが増え、それに伴い家族から要求されるレベルも高くなってきています。終末期の看取りのケアは、行えるようになったものの、胃瘻や経管などの医療処置が必要になった利用者さんは、私の施設で受け入れることができない現状が今もあります。

長い間、施設の中で一緒に笑い、涙した利用者さんが体調不良で入院となり、その後本人や家族から「病院から施設に戻りたい!」との希望があり、すぐに準備をしましたが、手続き等が遅れた結果、間に合わなかったこと・・・

また「最期を看取ってほしい」と希望されていたにも関わらず、医療処置が必要なったことでその対応ができないため、他の施設に移っていただいたこと・・・本人はもちろんその家族の意向に沿えなかったことは、忘れずに今も心に残っています。

自分の力不足を知る

デイサービスの看護職として働くBさんの体験談です。自分は若い頃に看護師の資格を取ったものの、働く機会がなくそのまま結婚し子育てに追われる年月を過ごしていました。しかし子どもの手が離れ始めた頃にちょうど介護保険制度がスタート。地元の求人にも、夜勤のない施設看護師やデイの看護師、また訪問看護師の求人等が多く出回るようになったのです。

デイサービスの看護職の役割は、利用者のバイタルチェック・服薬管理(確認)、体調不良時のケアが中心だと聞き、それなら臨床経験のない自分にもできるかもしれないと応募しました。そこから私の初めての看護師の仕事がスタートしたのです。しかしいざデイの現場に入ると、毎日が戦争のような忙しさ。なかなかじっくりと一人ひとりの利用者さんに向き合い健康状態を把握することもできず、介護やその他の雑務等にも追われる日々が続きました。

そんなある日のこと、あまりの忙しさで利用者さんから体調不良の訴えがあったにも関わらず、その変化を見逃してしまい、その後体調が急変し緊急入院するというできごとがあったのです。そのできごとを機に、利用者さんの小さな体調の変化を見逃さないよう、自分自身がもう少しアセスメントする力を磨き、利用者が安心してデイを利用していただけるようにと日々努力を重ね、もう15年以上が経過しています。

まとめ

施設やデイサービス等は、病気の治療が目的である病院とは違い高齢者が快適に暮らす生活の一部でもあります。介護施設やデイサービスの増加に伴い、年々看護師の需要も増えてきています。もし実際に、看護師の資格を活かしたいと考えている人には、チャレンジしやすい仕事なのではないでしょうか。

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【ケアマネージャーの体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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ケアマネは、介護を必要とする利用者さんが必要な介護保険サービスを受けられるよう、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整等を行います。

ケアマネの働く場所は居宅、施設等様々ありますが、同じケアマネジャー業務でも、働く場所や担当する利用者さんの状況によって、それぞれに違いがあるようです。今回は、様々な場所でケアマネとして働いている人の体験談を紹介します。

在宅復帰ができない施設の中で、もがくばかりの日々・・

老健でケアマネとして働いていたAさんの体験談です。老健は自宅に戻ることを目的としている施設で、在宅復帰をめざすために、身体機能向上のリハビリや医療的なケアを行います。

私が老健施設を選んだのは、「ここでリハビリを頑張って、住み慣れた家に戻りたい!」という入所中の利用者さんの目標に向かい、それを支援できるケアマネの仕事に魅力を感じたからです。

しかし、実際私が理想していたものと現実には大きなギャップがあったのです。自分の働く老健も、入居期間を原則として3カ月としています。しかし3カ月のリハビリを経て、在宅に戻れる状態にまで改善しても、利用者さんを取り巻く様々な状況により、在宅に戻るための調整が進まず長期化することも少なくありません。

中には自分は特養の待機待ちで、老健を利用しているとはっきり言う人もいて、リハビリに対しても消極的・・・老健本来の機能が果たせていない現状に、この施設でケアマネとして働くことに疑問を感じるようになりました。その後、私は居宅のケアマネに転職し、今も在宅の利用者さんの在宅支援をしています。

孤独死を防ぐために・・・

地域包括支援センターで10年以上、主任ケアマネとして働いているBさんの体験談です。私が働く地域包括支援センターの行政から委託された仕事のひとつに、地域の高齢者の安否確認を行う役割があります。

自分の地域には独居高齢者が多く、近所の方から「新聞がずっとたまっている・・・」「最近見かけない・・・」などの連絡が入ることもあります。その通報を受け訪問すると、体調が悪くて寝込んでいたり、時には部屋で倒れている場合もあります。

年に何回かは、残念ながら孤独死の現場に出くわすこともあります。独居高齢者の家の周りを見ながら「ここの家は大丈夫かな」と何となく感じることもあります。

また、いざ訪問してもなかなか受け入れてもらえない場合も多く「また来ますね。」「何かあればいつでも連絡下さいね。」と声をかけたり、ポストに地域包括のチラシを入れて帰る日々。自分から相談ができたり訴えられる人ばかりではありません。

自分では、声をあげることができない高齢者をいかに見つけ、関係を築いておくことも孤独死を防ぐためには大切だと、根気よく訪問を重ねています。

請求業務に慣れない私だったが・・・

ショートの相談員から居宅のケアマネに転職をした30代前半のCさんの体験談です。今まで在宅の現場経験のない私でしたが、ショートの相談員時代に、在宅の利用者やその家族と関わる機会があったので、特に大きな不安はありませんでした。

しかしケアマネ業務の大変さは私の予想をはるかに越えたものだったのです。特に私にとって一番のストレスの要因は、請求関係に関わる事務作業。自分の事業所では、当時6人のケアマネが働いていましが、「利用者を担当する所から、請求業務に至るまでの一連の流れを全て理解した上で、業務を行うのもケアマネの役割」という管理者の意向により、新人の頃から請求業務も指導を受けながら行っていました。

同じ新人が働く他の事業所では、請求業務は全て介護事務が行うという話を聞いていたので、何度もうらやましいと感じることも・・・月日を重ねても、なかなか完璧にミスなくできることがなく、毎月自分の担当利用者の返戻の通知や、サービス事業所からの修正依頼の連絡を受けるたびにあやまったり、落ち込んだりしていきました。

しかしそれでも、先輩たちのアドバイスを受けながら繰り返し行う中で、自然にミスなく請求業務ができるようになっていきました。後になり、先輩ケアマネから「誰がいつどこの事業所に転職することになっても、自信を持ってケアマネの一連の業務ができること」を管理者は考えているのだと聞きました。その後結婚し、他県に転居した私は、今も転居先の事業所で、ケアマネの仕事を続けています。

まとめ

施設ケアマネと居宅ケアマネ・・・どこで働くケアマネもにそれぞれに違う大変さがあるようですね。高齢者が増えていく中、介護保険制度や介護サービスの幅広い知識を持つ専門化として、今後もますます必要とされる職種だと言えるでしょう。

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【生活相談員の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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生活相談員は、介護施設やショート、またデイサービス等で、入所(受け入れ)から生活全般までの相談援助業務を行います。しかし実際には、生活相談員の仕事内容は、事業所や施設の規模や求めている業務内容によって様々違いがあります。

今回は、実際に生活相談員として働く人の体験談をお伝えしたいと思います。

現場のあわただしさで、本来業務は後回し・・・

デイサービスの生活相談員として働いているAさんの体験談です。自分は、ある社会福祉法人で特養の介護員をしていましたが、同じ法人内で新規開設するデイサービスに異動が決まり、生活相談員として働き始めたばかりのことです。

開設にあたり、毎日新規の利用者の申し込みから受け入れまでの対応に追われました。それでも利用者さんの担当ケアマネと話をしたり、利用者さんやそのご家族との面接や契約のために、自宅を訪問をするなど、今までとは全く違う仕事に、意欲も沸いていました。

その後も、外部の関係機関からの問い合わせに対応したり、担当ケアマネとの連絡、緊急時の対応などに加え、毎月の請求業務など、相談員としての業務は増えるばかりでした。しかしその一方で、現場の方も、開設したばかりのあわただしさの中を、限られた人員の職員でまわしているため、目が回るほどの忙しさが続いていたのです。

事務所で仕事をしていても「今手が足りないので、ちょっと手伝って下さい!」と呼びにくることが多くなっていきました。現場の職員達も慣れない業務に奮闘していたため、まずはデイの利用時間帯には極力現場に入り、デイサービスが終了してから自分の相談員としての業務を始めるという日々が続きました。あれからもう10年経過しましたが、あの大変な時期のことは、今でも懐かしく思い出します。

利用者さんの笑顔がやりがいにつながる

特養の相談員として働くBさんの体験談です。10年間の特養の介護員を経て、同じ職場で生活相談員になりました。介護員の時とは違い、入所されている利用者さんはもちろん、家族の方からも相談を受けることが多くなりました。話を聞くたびに、家族間には様々な悩みがあるのだなと実感する日々。

日頃表面には出てこないような悩みや葛藤に耳を傾けることも、相談員の大事な役割だと先輩相談員からも聞いていました。そして抱えていた悩みが解決された時などに、利用者さんや家族が見せる笑顔が自分自身のやりがいに繋がっています。大変な仕事ですが、人間的に成長をする事ができているのではないかと思います。

これも生活相談員の仕事?

ある短時間のリハビリデイサービスで働いていたCさんの体験談です。フランチャイズのリハビリデイサービスで、オープニングスタッフとして採用され、生活相談員として働き始めました。新たに介護事業に参入した会社で、私以外は介護保険サービスの経験者はいませんでした。

生活相談員の仕事は、必要があれば、相談員業務には思えないようなことまで行わなければならないという話は聞いていました。しかし私が一番負担に感じたのは、自分の主の業務が、居宅介護支援事業所をまわりながら、営業活動をすることだったのです。

オープニングスタッフということで忙しいことも覚悟の上で、期待して入ったものの、あまりに相談員とはかけ離れた業務の多さに、その後転職をすることになりました。

まとめ

生活相談員は、運営上なくてはならない存在で、年をとっても長く続けることが可能な職種でもあります。しかしその仕事内容は、職場によっても違いがあり、業務の範囲が明確に限定されているわけでもありません。

もちろん相談員業務を専任で行なえている職場ばかりではなく、介護業務と兼任というところも多く、やりがいもある一方で、苦労することもあるようです。

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【サービス提供責任者の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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訪問介護事業所で働くサービス提供責任者は、ケアマネージャーが作成したケアプランに基づき、訪問介護サービスの計画書を作成したり、ヘルパーさんの指導や管理を行います。

利用者さんやそのご家族、また事業所内で働く多くのヘルパー達との関わりはもちろんですが、ケアマネやその他関係機関の専門職との意見交換等をすることも多くあります。また状況に応じ、ヘルパーとして訪問介護の現場に出ることもあります。

今回は、そんな忙しい現場で働くサービス提供責任者の体験談を紹介します。

新人がサービス提供責任者に・・・

ある訪問介護事業所で働く20代のAさんの話です。自分は大学で福祉を学び、介護福祉士の資格を取得。そのまま大手の訪問介護事業所でサービス提供責任者として採用されました。

もちろん介護の現場は、学生時代の実習で経験しただけで、正直なところ介護保険制度の中身やヘルパーさんの援助内容等についてもしっかり理解できていない状態でした。そんな状況の中で、30代から70代までと幅広い年代の先輩ヘルパーさん達を前にどう対応していくのか、本当に不安でいっぱいでした。

そんな私の不安を察するかのように、上司から「とにかく習うより慣れろだよ!」と声をかけられたのです。その後は、できる限り利用者さんの援助に同行させてもらい、様々な現場で、おむつ交換から入浴介助、買い物、掃除、洗濯などの援助を行いました。もちろんそれと並行して、事務所内での書類作成や電話対応等できることを積極的に行いました。

何よりも自分が得意とするパソコンを、先輩ヘルパーさん達が教えてもらいに来るようになったことで、その距離が縮まったように感じています。そんながむしゃらな自分を、先輩ヘルパーさん達が認めてくれるようになったのは、入職後3カ月が経過する頃だったと思います。あれからもう5年が経過しましたが、ヘルパーさん達との関係も良好です。

仕事の忙しさに、疲弊することも・・・

社会福祉法人の訪問介護事業所で働くBさんの話です。私は、同じ施設の特養の介護員を経て今の職場に異動となりました。現在はサービス提供責任者の業務をしていますが、正直しんどいと思うことも多々あります。

ヘルパー達から毎日入る利用者さんの報告を聞いたり、問い合わせがあった場合には、すぐに対応しなければいけません。その報告や問い合わせの内容も「援助の時間に訪問したけど出ない・・・」「利用者さんの体調が悪い」などの緊急性のあるものから、「洗濯機がうまく回らない・・・」「調味料が切れているけどどうしたらいいか」といったものまで様々です。

また時には、家族からのクレームや苦情等もあり、その時の状況に合わせて自分で対応したり、担当ケアマネに連絡して対応してもらうこともあります。現在は、自分で訪問に出る日もありますし、ヘルパーが急に休んだ場合、調整が困難な場合には、休みの日でも出勤することも・・・特養の時も確かに大変でしたが、サービス提供責任者になってからも、毎日残業が続いています。

ヘルパーの調整にひと苦労・・・

サービス提供責任者として働き、15年以上のベテランのCさんの話です。ケアプランに記載されている援助内容に合わせ、ヘルパーを調整するのもサービス提供責任者の大事な仕事です。ケアマネから新規ヘルパーの依頼が入ると、すぐに調整を始めます。待ったなしで支援が必要な利用者さんもいるからです。

個々のヘルパーにも、介護の技術や得意不得意等それぞれに違いや特徴があるため、相性なども含む色々な調整をした上で、実際に訪問する担当ヘルパーを決定します。今現場の中で一番困っているのは、やはりヘルパーの人手不足の問題です。

介護業界の人手不足の問題は、訪問介護事業所も同様で、募集をかけてもなかなか人が見つからない現状が続いています。担当が決まるまでの間、自分がヘルパーとして対応することもあります。

まとめ

在宅の利用者さんの生活を支える上で、訪問介護のサービスは欠かすことができないサービスです。その中で訪問介護をまとめるサービス提供責任者の役割も重要です。

介護保険制度についても理解していなければならないこと、その上で訪問介護サービスの計画書や諸書類を作成したり、事業所で働くヘルパーの指導業務等も行なっていきます。大変な仕事ではありますが、ゆくゆくは在宅のケアマネを目指したいという人には、オススメの職種でもあると思います。

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【訪問看護職員(在宅)の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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介護保険の中には、訪問看護のサービスもあり、看護師が医療の必要な利用者さん宅を訪問し、医師の指示に基づき療養上の世話や医療処置などを行います。近年、在宅にも医療が必要な重度の利用者さんが増えてきているため、訪問看護師の役割も大きくなってきています。

今回は、在宅療養を支える訪問看護師の体験談をお伝えします。

老老介護の現実に直面し・・・

訪問看護師として働いて10年以上の経験のあるAさん。長年大学病院の現場で看護師として働いていましたが「家に帰りたい」と入院中の多くの患者さんの言葉を聞くうちに、在宅療養をサポートしたいと考えるようになり、訪問看護の道を選んだと言います。その長い訪問看護の現場の中で、今でも忘れられないできごとがあると話をしてくれました。

自宅で老衰期を迎え、ほぼ寝たきり状態となった80代後半のSさんは、同い年の妻の世話や介護サービスを受けながら、何とか在宅生活を続けていました。しかし可能な限りの介護サービスを入れても、本人の全身状態の低下や高齢の妻の介護力にも限界が近づいていたため、Sさんの呼吸状態の悪化に伴い主治医の判断で入院することになったのです。

その後入院中 の妻から病状を報告する電話が入りましたが、その時に「チューブだらけになった夫の姿を見て涙が出ました。」との言葉が聞かれました。あの時入院しないで、何とか在宅で療養できる方法がなかったのかと、今でも考えることがあります。

閉じこもりの利用者さんを外の世界にに・・・

訪問看護師として働くBさんの体験談です。1戸建て住宅に、3世代で暮らすKさん宅を初回訪問したのは、今から5年前のこと。自宅の玄関を開けると、目の前にある襖に、大きなつっかい棒がされていることにビックリ!同居のお嫁さんが、そのつっかい棒をはずし襖を開けると、そこに無表情で座るKさんがいたのです。

話によれば「日中ひとりなので、認知症のあるKさんを家の中で自由にしておくと危ないから・・・」という理由から、いつもこのようにしているとのことでした。そしてその日を境に、訪問看護の定期的な訪問がスタートしました。

健康面での観察や体調管理を行なう中で、Kさんの急激な認知症状の悪化の大きな原因が、脱水症状や低栄養からくるものであることがわかり、家族に対する食事や 水分等に対するアドバイスなどもあわせて行うようになりました。

その後担当ケアマネや家族との話し合いの中で、Kさんのデイサービス利用に向けての検討がされ、利用のための準備も始まりました。以前は近所付き合いも良かったというKさん。

長い間自宅の居室の中だけで過ごすまさに閉じこもりの生活が続いていましたが、週3回のデイサービス利用により他者との交流の機会ができ、少しずつ穏やかな時間を取り戻すことができたのです。Kさんを社会参加の場へとつなげることができ、今振り返ってみても良かったと思う援助ができたと思っています。

まとめ

病院や施設とは違う利用者の在宅生活を支える訪問看護師には、年々医療ニーズやサービス面、ターミナルへの対応など、求められるものがより高くなってきています。

今後ますます増えて来る医療依存度の高い利用者さんが、自分が望む在宅で生活していくためには、医療面を支える訪問看護師の存在は、大きくなっていくことでしょう。

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