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【生活相談員の体験談】実際に働いている人の声を聞いてみた

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生活相談員は、介護施設やショート、またデイサービス等で、入所(受け入れ)から生活全般までの相談援助業務を行います。しかし実際には、生活相談員の仕事内容は、事業所や施設の規模や求めている業務内容によって様々違いがあります。

今回は、実際に生活相談員として働く人の体験談をお伝えしたいと思います。

現場のあわただしさで、本来業務は後回し・・・

デイサービスの生活相談員として働いているAさんの体験談です。自分は、ある社会福祉法人で特養の介護員をしていましたが、同じ法人内で新規開設するデイサービスに異動が決まり、生活相談員として働き始めたばかりのことです。

開設にあたり、毎日新規の利用者の申し込みから受け入れまでの対応に追われました。それでも利用者さんの担当ケアマネと話をしたり、利用者さんやそのご家族との面接や契約のために、自宅を訪問をするなど、今までとは全く違う仕事に、意欲も沸いていました。

その後も、外部の関係機関からの問い合わせに対応したり、担当ケアマネとの連絡、緊急時の対応などに加え、毎月の請求業務など、相談員としての業務は増えるばかりでした。しかしその一方で、現場の方も、開設したばかりのあわただしさの中を、限られた人員の職員でまわしているため、目が回るほどの忙しさが続いていたのです。

事務所で仕事をしていても「今手が足りないので、ちょっと手伝って下さい!」と呼びにくることが多くなっていきました。現場の職員達も慣れない業務に奮闘していたため、まずはデイの利用時間帯には極力現場に入り、デイサービスが終了してから自分の相談員としての業務を始めるという日々が続きました。あれからもう10年経過しましたが、あの大変な時期のことは、今でも懐かしく思い出します。

利用者さんの笑顔がやりがいにつながる

特養の相談員として働くBさんの体験談です。10年間の特養の介護員を経て、同じ職場で生活相談員になりました。介護員の時とは違い、入所されている利用者さんはもちろん、家族の方からも相談を受けることが多くなりました。話を聞くたびに、家族間には様々な悩みがあるのだなと実感する日々。

日頃表面には出てこないような悩みや葛藤に耳を傾けることも、相談員の大事な役割だと先輩相談員からも聞いていました。そして抱えていた悩みが解決された時などに、利用者さんや家族が見せる笑顔が自分自身のやりがいに繋がっています。大変な仕事ですが、人間的に成長をする事ができているのではないかと思います。

これも生活相談員の仕事?

ある短時間のリハビリデイサービスで働いていたCさんの体験談です。フランチャイズのリハビリデイサービスで、オープニングスタッフとして採用され、生活相談員として働き始めました。新たに介護事業に参入した会社で、私以外は介護保険サービスの経験者はいませんでした。

生活相談員の仕事は、必要があれば、相談員業務には思えないようなことまで行わなければならないという話は聞いていました。しかし私が一番負担に感じたのは、自分の主の業務が、居宅介護支援事業所をまわりながら、営業活動をすることだったのです。

オープニングスタッフということで忙しいことも覚悟の上で、期待して入ったものの、あまりに相談員とはかけ離れた業務の多さに、その後転職をすることになりました。

まとめ

生活相談員は、運営上なくてはならない存在で、年をとっても長く続けることが可能な職種でもあります。しかしその仕事内容は、職場によっても違いがあり、業務の範囲が明確に限定されているわけでもありません。

もちろん相談員業務を専任で行なえている職場ばかりではなく、介護業務と兼任というところも多く、やりがいもある一方で、苦労することもあるようです。

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