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元面接官が語る!10分でわかる面接のコツや注意点

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「介護業界は人手不足だから、応募すればすぐに面接の連絡が来て、大抵採用されるはず・・・」以前、どこかの介護職向けの研修会場の中で、参加者同士が話しているのを耳にしたことがあります。

恐らくそんな話をしている集団の中に、これから転職をする人がいたのでしょうか。ただはっきり言います。介護の現場が人手不足だからと言って、誰もがすんなりとは採用されません。どんなに職員が足りない事情を抱えている職場であっても、面接次第で不採用となることも多々あるのです。

今まさに介護職の面接を受けに行くというあなたに、長年介護職の面接官として求人採用に関わっている人事担当者から、10分でわかる面接のコツや注意点を聞いてきましたので、是非参考にしてください。

面接の準備ができていないけれど大丈夫?

転職活動に、十分な時間をかけながら面接に臨めている人ばかりではありません。忙しい介護業務の合い間に転職活動を始め、自分の仕事の休みを調整しながら何とか面接日を決めたという人もいるのではないでしょうか。

その中には「明日面接なんだけど、まだ何も準備していない」「面接ではどんなことを聞かれるの?」「自分はいつも面接で落とされてしまう」など漠然とした不安やあせりを抱えている人も多いと思います。

もうここまで来たら、直前に「最低でもこれだけはしておいて」ということのみをお伝えしますので、できることをやって当日に臨みましょう。

面接前日までに、これだけはしておきたいこと

前日まで、何も準備ができていない人でも、次の2点だけは必ず確認しておきましょう。

●自分の提出した履歴書・職務経歴書の内容は必ず頭に入れてくこと
⇒転職の面接では、過去の職歴を含め退職理由は必ず聞かれます。特に介護業界は離職率が高いため、前の職場を辞めた理由というのは面接官も気になるところです。面接する側としては「採用してもまた同じ理由で辞められるのではないか?」また「人間関係でいつもトラブルを起こす人なのか?」「健康状態は大丈夫なのか?」などを確認したいのです。

そのことを理解した上で、自分が記載した履歴書や職務経歴書の内容に沿って、正直に自分の言葉で伝えていくことが大切です。ただしあまりに愚痴や不満ばかりに受け取られないよう、できればポジティブな表現がいいですね。同じ内容を言っても言い方次第で相手の受け取り方も違いますので。

●応募先の基本情報や理念や介護の方針、特徴など理解しておくこと
⇒応募の理由(志望動機)も必ず聞かれます。応募先としても「なぜ自分の職場を選んだのか」ということをが知りたいからです。それを伝えるためにも、理念や方針を理解して面接に臨みましょう。

もしわからない場合には、HPを検索すればその施設や事業所の概要や介護方針等が書かれています。そうしたことを理解した上で「施設の介護方針が自分に合ってると感じたから」「自分がやってみたい仕事ができる職場だと感じたから」などを志望動機として伝えるのも良いかもしれません。

●服装、身だしなみ、持ち物等の確認をしておくこと
⇒特に指定がない限りは男女ともにスーツ着用が望ましいです。男性の場合にはひげや髪形のチェック、また女性の場合によくある長い爪に今流行りのネイルアート、香水等は避けた方が無難でしょう。

●交通手段や面接場所の確認をしておくこと
⇒面接場所までの交通手段と所要時間、また地図などで場所の確認も必要です。当日は面接場所には、10~15分前には到着できるよう時間調整等しておきましょう。

面接当日にはこれに気をつけて

面接の当日に気をつけておきたいことも伝えておきます。

★面接場所に到着したら、まず携帯の電源を必ずオフにします。基本面接場所から出るまでは、携帯の使用は避けた方が良いです。

★受付があれば、まず挨拶をしてから「○時から面接をお願いしている○○と申します。ご担当の○○様はいらっしゃいますか?」と声をかけます。

★担当者が来るまでの間、また面接を待つ間、そばを通る人がいればきちんと挨拶をしましょう。 面接場所に一歩足を入れたところから、面接は始まっていると言っても過言ではありません。入室するまで、また退出した後の時間帯も誰かに見られていることを常に意識して行動することが大切です。

面接官はあなたの何を見ているのか

面接で重要なのは、面接での内容はもちろんですが、実はそれ以外の部分もしっかりと見ていると言われます。よく人は見た目が9割などと言いますが、面接官があなたの何を見ているかがわかれば、あなたが今からでもできること、また直さなくてはいけないことが自然にわかると思います。

面接官は、短い面接時間の中で、服装や身だしなみだけでなく、表情や話し方、細かな目の動きや笑顔など、目の前にいる人から見て取れる全てのものから、相手の特徴や印象を把握していきます。

その中で社会人としてのマナーや常識があるかどうか、またこの人が現場に入った時にまわりの職員達と上手くやっていけそうか、その人柄やコミュニケーション能力まで判断していくのです。

まとめ

面接は第一印象が非常に重要です。面接時の受け答えやその内容も大切ですが、時には服装や身だしなみだけで採否が決まることもあるので、安易に考えてはならないと思います。面接時の身だしなみや服装、入室直後の元気な挨拶などでもその人のイメージが変わります。

仕事が忙しくて、面接直前になるまで何もできなかったというあなたには、まずは自分の姿を鏡で見て、身だしなみや服装をチェックするとともに、面接官に第一印象で好感をもってもらえるようなあいさつの練習・・・これをオススメしますので、第一印象のイメージ作りに向けて頑張りましょう。