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新人介護職の悩みってどんなことがある?解消する方法は?

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介護職の新人職員は、一般職の新入職員以上に、たくさんの「初めて」に出会うことが多い介護の現場。忙しい職場では、新人と言えども、すでに即戦力として扱われるため、その中での様々な悩みを抱える人も多いことでしょう。

今回は、そうした新人介護職の抱える悩みと、その解消方法を具体的な体験談をもとに伝えたいと思います。

1.理想と現実のギャップに悩む!

新規特養の立ち上げ時に、新人職員として採用されたAさん。新しくきれいな施設、そこで最初に関わるたくさんの職員の1人として、研修や開設準備が進む中で、Aさんの思いもだんだん強くなってきたと言います。

しかし、実際に利用者さんが入居されるとすぐに日々の業務がスタート。何しろ介護業務も利用者さんやその家族への対応も、現場未経験のAさんには初めてのことばかり。

「こんなはずではなかった・・・」と悩み苦しみながら、仕事に追われる日々が続いたそうです。自分の中で思い描いていたイメージがすぐに打ち砕かれてしまったとのことでした。介護の大変さはやってみないとわからないと痛感したそうです。

理想と現実のギャップに悩む人へ

「こんなはずではなかった・・・」と思うことは、決して介護職の新人職員にだけに限らず、自分がまだ経験した事のない、想定できない事に対しては、誰でもがストレスを感じます。特に新人職員にとっては、新しい環境の中で起きる出来事、介護業務、夜勤、色々な利用者さんへの対応・・・・など何もかもがが初めてのことばかりです。

そのため、ほんの些細なことに対しても敏感に反応し、悩みを抱えてしまうことも少なくありません。しかしどんなに新しい環境でも、慣れてくるにつれ、自分が抱えていた不安が解消されていくこともたくさんあります。

実際に理想と現実のギャップに悩んでいたAさんも、「こんな笑いながら話 ができるとは、当時は想像もできなかった・・・」と話してくれました。時が解決することもたくさんあります。まずは3カ月、半年・・・と踏ん張ってみましょう。

2.人間関係、新人いじめに悩む!

ある社会福祉法人の特養で働くBさんは、新人時代にいじめに悩んだひとりです。「現場でわからないことがあったら何でも聞いてね。」と言われていましたが、わからないことを聞くと後で必ず陰口になる職場の雰囲気。

これは自分に対してだけでなく、どの新人に対しても同じだったため、仕方の無い事と気にしないようにはしていました。しかしだんだんと挨拶や必要最低限の業務の会話以外、無視されることが多くなったのです。

どうして自分だけ・・・と、原因がわからないまま半年が経過しましたが、その状態は変わらず、苦しみ続けたBさんは、退職を決意したそうです。しかし上司に退職を伝えた後、施設側より同じ法 人のデイサービスに異動の提案が出され、そこで介護職としての仕事を継続することになったそうです。

その後Bさんが、大学院卒であったこと、またそれにより等級や給与の差があったことがイジメの原因になったのだと聞いたのは、かなり後になってからのことでした。

人間関係、新人いじめに悩む人へ

介護業界に限らず、残念ながらどこの業界にも職場内での人間関係のトラブルやいじめはあるものです。特に介護職の現場は、様々なスタッフとの中で、チームケアが基本の仕事となるため、何もわからない、また1人前にできない新人に対し、いじめが起こりやすい環境にあるようです。

また介護職の人間関係は、同僚や上司だけではなく、利用者さんやその家族にまで広範囲に渡ります。そんな中で新人は、まず職場に慣れる事、仕事を覚える事と同時に、同僚や利用者さん、またその家族とのコミュニケーションをとる事も大切なことです。

同僚や上司と仲良く慣れれば精神的にも楽になるようですが、今回のBさんのような理不 尽な理由によるイジメがある場合には、転職を検討してもよいのかもしれません。

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3.職員ごとに違う介助や援助方法に悩む!

これは、訪問介護事業所に新人ヘルパーとして入職したCさんの悩みです。訪問介護は、在宅で生活をする利用者さんの自宅を訪問し、ケアマネが作成したプランに基づいて必要な援助をする仕事です。

Cさんも、入職後しばらくは、事業所が担当する利用者さん宅に、先輩ヘルパーと一緒に同行訪問し、介助方法や援助方法等の指導や助言を受ける毎日が続きました。その中で、同じ利用者さんに対しての介助方法や援助の手順等が、先輩ごとに大きく違うことにビックリ!。

さらには訪問中、他の職員の援助方法を全否定するような発言や不満や愚痴などを聞くたびに、自分はいったい誰の話を聞き、誰のような援助をした ら良いのか迷ってしまったと話してくれました。

職員ごとに違う介助や援助方法に悩む人へ

Cさんの新人当時には、まだサービス提供責任者がうまく機能していなかったこともあり、現場で働く先輩ヘルパに指導されていたと言います。毎日悩む中、あるひとりの先輩のアドバイスが今も心に残っていると言います。

その先輩ヘルパーは、援助の終了後「この職場には色々なヘルパーがいて、みな自分の援助が一番正しいと思っているところがある。でもそこには利用者さんの意思が入っていない。あなたが、今向き合うのは先輩ではなく利用者さん。まずは各先輩の援助を見ながら、いい所は真似し、おかしいと思えば真似しなければいい。そのうち自分で判断できるようになるから」と・・・その後もCさんは、その先輩の言葉を忘れずに活躍しています。

まとめ

仕事に対する悩みや不安のほとんどは、時が解決します。しかし、ある程度の時が経っても解決の糸口さえ見つからない場合もあるようです。そんな時新人職員は「自分はこの仕事には向かない」と考えてしまいがちです。

人手不足により多忙な施設で、十分な研修や説明も受けることがないままに、いきなりローテーションの中に入れらてしまったという人もいることでしょう。

「今の職場でダメだったから全てがダメ」な訳ではなく、介護業界にも色々な選択肢があることも忘れずにいてほしいと思います。

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