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介護職の介護職による介護職のためのブログ

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介護職に向いている人と向いていない人の違いは?

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「あの人は介護職に向いている・・・」「あの人は介護職には向かない・・・」など、介護の現場の中で話題になることはありませんか?

しかし「介護職に向く、向かない」の判断はどういう根拠をもとに言っているのかと思いながら、聞いていることがあります。

今回は介護職に向いている人と向いていない人は、何が違うのかを、少し掘り下げて考えててみました。

介護職の向き不向きを判断する時期は?

今から数年前、特養施設に新規採用されて間もない女性介護士から「自分はこの仕事には向いていないんじゃないかな?」と相談を受けたことがありました 。

彼女が働く特養施設は、新規開設の施設だったこともあり、職員の大半が学校を卒業したばかりの新人職員。

スタートラインはみな一緒でしたが、自分の仕事の覚えが悪いために、先輩に怒られてばかりだと話してくれました。

恐らく仕事を始めたばかりで必死で頑張ろうと意気込んでいるのに、肝心なところでミスをしたり、他の人より怒られること多く、自分に嫌気がさしてしまったようです。

昔からお年寄りが大好きで、自分がやりたくて選んだ仕事だったのに、段々と仕事に対する不安はかりが募り、自分は介護職に向かないのではと、ひとりで思いこんでいました。

そんな彼女に「今あなたが感じている不安は、新人なら誰でも一度は感じること。怒っている先輩だって、最初は新人だったのだから、あ せらずにいこうね!」とアドバイスをしたのを覚えています。

自分は介護職に向いていないと言っていた彼女は、数年後の今も同じ職場で先輩として元気で働いています。

このように仕事の向き不向きは、ある程度仕事に慣れてからでないと、判断するのは難しいと思います。まずは半年、少なくとも3ヶ月は踏ん張り時だと考えてみましょう。

どんな人が介護職に向いているの?

一般的にどんな人が介護職に向いているのかを考えた時には、次のような人があげられます。

  • 体力に自信がある人、心身ともに健康な人
  • 相手の話に耳を傾けられる人、話し上手より聞き上手な人(利用者さんの言葉にできない思いをくみとる)
  • 利用者の方の気持ち
  • 相手の立場にたて理解できる人。また理解しようと努力できる人
  • 気づきが持てる人、他人の変化によく気づき(観察力のある)、忍耐力を持っている人
  • 広い視野や柔軟性、協調性がある人

どんな人が介護職に向いていないの?

どんな人が介護職に向いていないかを考える時には、向いている人の逆を考えればよいと思います。

  • 体力に自信のない人、健康面に不安のある人
  • 真面目すぎる人、頑張り過ぎる人
  • チームプレイができない人、協調性のない人
  • 気づきができない人
  • 排泄介助やオムツ交換などが生理的に無理な人
  • 失敗やまわりの人からの言葉を真剣に受け止めすぎたり、悩みすぎる人

自分の中で、メリハリがつけられるか どうか

これは、常に私が介護職の向き不向きを考える時の判断材料にしていることです。介護の仕事をベストな状態で継続していくためには、休む時間も必要です。

自分自身でメリハリをつけないと、介護の仕事は疲れてしまって続かなくなってしまいます。「自分で適切な判断ができる」「根をつめ過ぎずに力を抜く」と言った良い意味での「いい加減」が大事です。

仕事に関しても、ただ必死にひとりで頑張り続ける人よりも、自分でできることは精一杯やり、できないことは他の職員と連携をとる・・・いわゆる「いい加減」な人の方が、長く仕事を続けているような気がします。

まとめ

最後に、もし今自分は介護職には向いていないと思っている人が いたら、一度自分の介護職としての経験や働いている職場の環境、また人間関係等を振り返ってみてください。職場そのものが、自分に向いていない場合もあります。

今の職場で自分は介護職に向いていないと判断したとしても、自分自身に向いている職場を探すことで、長く続けられる職場と出会うことができるかもしれません。

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