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介護職の介護職による介護職のためのブログ

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介護職が職場の仲間とトラブルにならないための3つのポイント

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「もし人間関係やトラブルに悩まない職場があるなら、すぐにでも転職したい!」と思っている人もきっと多いと思います。

多かれ少なかれ誰でも1度は人間関係で悩んだ経験はあるのではないでしょうか。できることなら、職員間のトラブルなく、介護の仕事を続けたいものですよね。

今回は、介護職がどうしたら職場の仲間とトラブルにならないで働けるのかを、考えてみたいと思います。

介護職の人間関係

介護職における離職率の高さは常に問題になっています。その最大の理由として、職場における人間関係の悩みがあげられています。

人間関係の問題というのは、もちろん他の業界にもある問題ですが、介護の世界は女性の割合の方が多いことが原因で、職員間のトラブルも多いとも言われています。「女性が多いから人間関係が悪い」という単純な問題ではなく、実際にはもっと様々な要因があるようです。

では実際にどのような人間関係のトラブルがあるのか、またどうしたらトラブルを防ぐことができるのかを、実際の介護職員の体験談をもとにご紹介します。

1.仕事だと割り切ってまわりと付き合う

訪問介護で働いていた男性ヘルパーのAさんの体験談です。自分はある社会福祉法人内の人事異動で、特養から訪問介護事業所に異動した初めての男性でした。女性だけの職場に突然30代の男性が入ったことで、当時は大騒ぎになったようです。いざ配属され仕事がスタートすると、特養とは違う年輩女性の多い職場の雰囲気には驚くことばかり・・・

とにかく訪問から戻ると、職場内はまず仕事の話ではなく職員の陰口ばかり。一緒になってその話を聞いていないと、上手くやっていけないのではないかと思い、最初のうちはただ黙って聞いているだけでした。しかしその内容は、毎回そこにいない職員が陰口の対象になっていることを感じ、自分きっと同じように言われているんだと思うだけで、ますます嫌気がさすばかり・・・

そんな中で、だんだんこの先輩職員達には、無理に合わせなくてもいいと思うようになり、それを機にあえて仕事に関係のない話には関わらず、逆に積極的に仕事の話を投げて、先輩職員達と向き合うように心がけました。その結果、少しずつですが本来の業務やケアの方法に対しても、遠慮なく意見が言えるようになったと話してくれました。

※このように「仕事と割り切って付き合うことも大切ですね。

2.仲間と程よい距離をおく

特養で介護職として働いているBさんの職場内での体験談です。長年特養で介護職として働いていましたが、同じ法人の特養の新規開設施設に異動となりました。新しい施設には、もちろん自分と同じような中堅クラスの職員も、他の施設から異動してきてはいましたが、大半が専門学校や大学を卒業したばかりの新入職員だったのです。

とにかく開設準備と利用者さんの受け入れ等に多忙な状況の中でも、20代前半の新入職員達は、学校生活の延長のような気分で仕事をしていたのです。

しかしそんな中にも、ひとりふたりと、その集団から離れて黙々と働く新人の姿がありました。どんなに忙しくても、利用者さんや同僚達に笑顔で挨拶をする、必要以外の無駄な話はしない、仲間とのおしゃべりや陰口にも参加 せず、ただ黙々と笑顔で利用者と接する姿がとても印象に残りました。

その後月日が過ぎていきましたが、あの時に仲間達との距離をおき、自分の仕事に真面目に取り組んでいた彼女たちは、みなフロアのリーダーとして現在も後輩の指導にあたっていると話してくれました。

※日本人の習性なのでしょうか、良くも悪くも集団意識が強いため、誰かとつながっていないと不安になることもあるようです。こうした職場の中では、あえて浅く広くの距離を保つことも大切なことです。

3.第三者に相談する

デイサービスでパート職員として働いているCさんの体験談です。自分は親の介護をしているため、非常勤という形でデイサービスで長年働いています。非常勤職員とは言っても業務自体は正社員と同様で、必要に応じ残業等もやっています。

しかし、日頃からデイの中では、何かにつけ正職員と非常勤の間に差があることを感じていたため、同じ非常勤仲間と一緒に、職場の人間関係の悩みや不満を話し、ストレスを解消していました。

こうした中で、デイサービスの女性相談員からのパワハラにより、次々に非常勤が辞めていきました。みんなでこのまま愚痴をこぼしているだけでは何も変わらないと、残った非常勤全員で、思い切って施設長に相談をすることになったのです。

施設長はしっかりと職員の話に耳 を傾けるとともに、女性相談員と話し合いをしたようで、その後は職場環境もよくなり、働きやすくなくなったと話してくれました。

※職場環境やトラブルに関しては、当事者だけで解決するのは難しい場合もあります。第三者に相談することで、客観的なアドバイスがもらえたり、トラブルが改善されることもあるかもしれません。

まとめ

職場の仲間とうまくやっていくために、3つのポイントを紹介をしましたが、やはりその根底にあるのが人間関係です。人間関係に悩みたくないのは誰しも同じこと。色々と試してみたものの、なかなかトラブルが解消されない場合もあると思います。

こうした場合には、無理をせず、転職をして環境を変えてみるのもよいでしょう。介護業界は、人間関係の悪い職場ばかりと思われがちですが、中には人間関係が良好でトラブルなく働ける職場もたくさんあると思いますので・・・

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