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介護職の介護職による介護職のためのブログ

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介護職が親の介護や子育てと両立させるにはどうすればいいの?

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「親の介護が必要になったけれど、仕事を辞めなきゃいけないかも?」「介護や子育てと介護職は本当に両立できるのかな?」「子育て中だけれど、介護職で働けるかな?」などの声をよく聞きます。

実際介護職の中には、突然親の介護をすることになった人、また出産後、介護職に復帰する人などもたくさんいます。

今回は、介護や子育てと介護職が両立できる職場選びのポイントについて、体験者の声も紹介しながらまとめてみました。

親の介護が必要になった介護職が、実際に直面したこと

「親の介護の問題なんてまだまだ先のことで 、自分には関係ない!」と思っている人もいることでしょう。しかし、実際に介護の問題は、ある日突然起きることもあるのです。

実際に介護職として働いていた人達が、突然親の病気や認知症状の悪化などで、介護が必要になった時に、直面したことをいくつかあげてみます。

  • 人手不足のために仕事を休めず、なかなか親の介護サービス等の調整等ができなかった
  • 早出・残業等ができず、しばらくの間、他の職員に交代してもらった
  • 親が倒れても、一人っ子のため、誰にも相談できなかった
  • 夜勤のある施設で働いていたため、退職せざるを得なかった
  • 親が入院していた病院から、退院に向けての準備や調整を早めするように言われ大変だった。
  • 今まで一人暮らしをして いた親と同居することになった

など、仕事をしながら、色々な対応をしなければならず、誰もがその労力は大変だったと言います。

親の介護と両立するためのポイント

一般社会の中でも、介護離職をして、親の介護をするという人が増えてきています。特に介護職の人の中には「自分のこれまでの介護の経験を活かし、仕事を辞めて世話をしたい」と思う人もいるようです。

しかし、実際に身内である家族の介護と、仕事として行なう介護とは、全く違うものだと考えておいた方が良いでしょう。 肉親にはどううしても感情が入ること、また1対1の介護が長く続くことで、息詰まってしまうこともあるからです。

さらにもっと大きな問題は、仕事を辞めたことで、収入が入らなくなることです。こうしたことを避けるためにも、

  • 仕事は続けていく方向で、職場や上司に事情を伝え、相談する
  • 今の働き方を見直してみる。そして必要に応じて転職を検討したり、働き方等も考えてみる
  • 親の介護に関しては、ひとりで抱え込まず、行政やケアマネージャーや等にしっかり相談する
  • デイサービスやショートステイなど、必要なサービスをうまく使いながら、お互いに息抜きをしていく

ということが大切だと思います。

子育てをしながら、介護職で働いている介護職が、実際に直面したこと

産休に入るまで、厳しい介護職の仕事をしながら子どもを出産。そしてまた元気で職場復帰をする人もたくさんいます。しかし、産休後や育休後に職場復帰を目指している人達の中にも、復帰をするまたした時に、直面した悩みや不安を紹介します。

・待機児童問題があり、保育園に入園できるかどうか心配だった

・自分が復帰する職場では、残業等も多くあり、保育園の迎えに間に合わない

・子どもの急な病気の時には、保育園からすぐに連絡が入ったり、休まなくてはならないこともある

・まわりに、援助をお願いできる人がいない

など、出産後の計画をしっかり立てていても、なかなか予定通りにはいかない現実に直面し。大変だったと言います。

子育てと両立をするためのポイント

実際に介護の現場で働きながら、しっかり子育てをしている女性もたくさんいます。自分 自身でも、育児と仕事とのバランスを考えていくことが大切です。 そのためには、

  • 自分自身が、家事と仕事と育児を両立していけるのか、まずはしっかり考える
  • 子どもの急な病気の時に対応や、早出残業時の送り迎えについて、職場や上司等と相談、確認しておく
  • 育児に理解のある職場に就くことをまずは優先する。必要に応じて転職や働き方の見直しも検討する

など、考えておくことも大切です。子育てとの両立に家族の協力は欠かせませんが、職場の理解を得ることも必要だと思います。

まとめ

どんなに頑張って親の介護や子育てとの両立ができたとしても、無理をして体調を壊してしまっては大変です。まずは、自分がどのような種別や働き 方を選ぶのかを明確にすることがポイントです。ありがたいことに、介護職の仕事には、様々な種類や働き方があります。

自分の働き方次第では、親の介護をしていても、子育て中でも、働きやすい職場もあります。できる限り、負担なく両立して働ける職場を見つけることが、最優先かもしれませんね。