介護職は責任感の強い人が多いけど辞めたい時は辞めてもいいんだよ
介護職の人達と会って話をすると、「辞めたいと思いながらも、今こうして私が頑張る理由は、利用者さんのため・・・」「待遇面や人間関係の不満も確かにあるし、仕事も大変だけれど、利用者さんを置いて辞められない。」「今自分が辞めると、残る職員達に迷惑がかかる。」などのような言葉を耳にすることはありませんか?
今回は、責任感の強い介護職に一言伝えたいこともありこの記事を書くことにしました。
仕事を辞めたくも辞められない理由
「もうこんな職場なんか辞めたい!」と感じても、なかなか辞めにくいと感じている職 員さんが多いです。
実際、心身にストレスを感じながら、周囲に迷惑を掛けまいと気を使いすぎる人もいるようです。介護職の現場で実際に聞いた中で、その代表的な理由としては、次のようなものがありました。
利用者さんの事を考えると辞めると言い出せない
自分が関わっている利用者さんや、自分を信頼してくれている利用者さんの家族のことを考えると簡単に辞められない。
人手不足なので現場がまわらない
介護職はもともと人手不足な状態。その日1日、欠勤者が出るだけで、現場がまわらずにバタバタすることがわかるので、少しぐらい体調が悪くても無理して出ている。
もちろん退職者が出た後の状態も想像できるだけに なかなか言い出せない。
先輩社員や現場に迷惑をかける
以前退職者が出た時に、後任が見つからず大変だった。もし自分が退職しても、後任がすぐに見つからないと、現場の先輩や仲間に迷惑かかるので考えてしまう。
自分じゃなきゃダメな仕事はない・・・
これは私の友人の体験に基づいたアドバイスです。私の友人は、他の介護施設同様、深刻な人手不足に陥っている都内のある介護施設で働いていました。施設内では業務に追われながらも、彼女はベテランの職員として後輩指導やその他の事務作業等も行っていました。
当時の彼女は、父親を亡くしたばかりで精神状態もあまりよくなかったのですが、「自分がいなくちゃ、この職場はまわっていかないから」と頑張り続けました。そんな時、突然大地震が起きたのです。これがいわゆる東日本大震災。
その日たまたま休みだった彼女は、すぐ仕事先に向かおうとしましたが、状況が状況なだけに、もちろんすぐ向かえる状況ではなく、電話連絡もままならないまま自宅で待機を余儀なくされたのです。
しかし、その地震を機に、彼女はうつ病を発症し、そのまま長期で職場を離れ、そのまま退職することになりました。その後病状も改善した彼女は、今はパート職員としてデイサービスで働いています。
彼女が、自分がいなくちゃ職場はまわらないと言っていた施設も、今も新たな職員を迎え、きちんと動いています。それを考えるといつも私は思います。
「自分でなくちゃはダメな仕事はない 、自分の代わりはいるのだと・・・」
まとめ
真面目で責任感の強い職員さんほど、退職や転職せずに残っているケースが多いと言われます。今、実際に辞めたくても辞めらえないと思い悩んでいる人もいると思います。そんなあなたに一言・・・
「確かに現場は一時は大変かもしれないけれど、あなたがやらなくなったら必ず誰かがやる。あなたが辞めても代わりはいる。それが仕事。意外と大丈夫なものですよ。」
仕事が一番ではなく、まずは自分を大事にすることを第一に考えてみると、今自分がやるべきことが見えてくるかもしれませんね。