介護職の正社員・派遣社員・パートやアルバイトのメリット・デメリット!あなたが向いている働き方は?
ニュース等でよく「非正規から正規へ」とか「正規社員と非正規社員の格差」など何かと話題になるので、何となく「正社員が一番良い」と思っている人も多いと思います。
しかし本当に正社員という働き方が一番ベストなのでしょうか。介護業界でも、正社員に限らず、派遣社員やアルバイトなど様々な雇用形態があります。
今回は、介護職の働き方についてまとめてみました。
- まずは、雇用形態の種類を知っておこう!
- 正社員で働くメリット
- 正社員で働くデメリット
- パート・アルバイトで働くメリット
- パート・アルバイトで働くデメリット
- 派遣社員で働くメリット
- 派遣社員で働くデメリット
- まとめ
まずは、雇用形態の種類を知っておこう!
介護職の働き方を知る上で、まずは一般的な雇用形態の種類や定義を簡単に 紹介しておきます。
- 正社員とは? ⇒一般的に正社員は、労働契約に期間の定めがなく、就業規則に明記されている所定労働時間がフルタイムの直接雇用の社員をいいます。
- 契約社員・嘱託社員とは? ⇒契約社員や嘱託社員は、契約期間に定めがあります。一般的に勤務時間がフルタイムなどの働き方になり、正社員に準ずる働き方とします。また嘱託社員は、定年退職後の再雇用された労働者のことを指すケースが多く見られます。
- パート・アルバイトとは? ⇒一般的に、パートは主婦向け、アルバイトは学生やフリーター向けと使い分けているようなところがありますが、法律上違いはありません。パートの主婦層が子どもが学校へ行っている間の短時間の勤務の設定だとすると、 学生やフリーターのアルバイトは、時間的に都合がつきやすい夕方から夜間、あるいは休日勤務設定等が多く見られます。どちらも、所定の労働時間や日数などの条件を満たせば社会保険への加入や有休の取得も可能です。
- 派遣社員とは? ⇒派遣社員は、勤務する企業が直接雇用をするのではなく、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で仕事を行います。給与や勤務・労働条件等は、派遣会社によって異なるため、同じ派遣社員で同じ業務を行っていても、派遣会社が違えば条件が違うこともあります。
このような雇用形態の種類や定義を知った上で、介護職の現場で代表的な働き方のメリット・デメリットを考えていきましょう。
正社員で働くメリット
正社員になると、他の働き方と何が大きく変わるのでしょうか。
- 安定した雇用 → 雇用期間の定めがない
- 給与面が安定。賞与や退職金などがある
- 昇給や昇格が見込める → 責任のある仕事ができる
- 福利厚生や社会保険、その他研修が充実している
メリット面に関しては、他の業界の正社員と大きく変わらないように思います。
正社員で働くデメリット
正社員だから全てが良いことばかりとは言えないようです。特に介護の職場では、正社員よりも非正規社員の方が多い現場だけに、日頃の業務の中で正社員としての役割や責任の重さを痛感することも多々あると言います。
- フルタイム勤務で有給や休みがとりにくい ・残業することが多 い(サービス残業含)
- 本来業務以外の仕事を役割として担わされる(施設の行事等への参加等含)
- 非正規職員の急な休み等への対応(夜勤対応や休日出勤等も含)
- 介護業務以外の仕事もある(勤務表作成等)
- 転勤や業務変更の可能性もある
- 副業(ダブルワーク)がしづらい → 会社の規則で副業規定があるところが多く、原則的に他の仕事を掛け持ちすることが難しい
など、正社員ならではの課題があがりました。
パート・アルバイトで働くメリット
フルタイムでは無理けれど、パートやアルバイトとして介護職をと考えている人も多いようです。その理由として
- 自分の希望する働き方が可能 → 時間や勤務日などを限定して働けるので、 家事や育児、介護の両立しながらでも働ける
- 副業が可能→ダブルワークで働き、収入が増やせる(中には正社員より稼いでいる人もいる)
- 転勤が無い→基本自分の選んだ職場で働ける
- 業務の内容が一定→業務内容以外のことを担わされる負担は正社員に比べると少ない
介護業界は人手不足なことが多く、求人も多く出ていることも大きなメリットになりますね。
パート・アルバイトで働くデメリット
パートやアルバイトとして働くことのデメリットももちろんあります。
- 不安定な雇用→契約の更新が確約されていない
- 給与が時給制→休日が多い月は給与減
- 研修等教育を受けるチャンスが少ない
- 昇給昇格は見込めない→これは働く職場 によって違いがあるため、確認が必要
- 退職金が出ない
- 福利厚生面で正社員と大きく差がある
このように、パートやアルバイトの場合には、こういった不安定な要素もあります。
派遣社員で働くメリット
最近介護の介護の経験や資格がある人が、パートやアルバイトよりも高収入が得られると、派遣社員として働くことも増えてきています。派遣社員で働くメリットは
- ライフスタイルに合わせて働きやすい→短時間で働いたり、夜勤を避けたり、また夜間帯だけ働いたりすることも可能
- 時給も高く、高収入が期待できる→同じ職場の正社員よりも収入がよいこともある
- 派遣期間が決まっているので自分のペースで働ける
- 職場が合わなかったとき にも辞めやすい→人間関係や仕事内容等に不満があっても、契約期間満了後は他事業所や施設へ移ることができる
- 自分の条件にマッチした職場を派遣会社が探して紹介してくれるので、就職活動をする必要がない
などがあります。
派遣社員で働くデメリット
派遣社員で働くメリットも大きいですが、一方で派遣社員特有のデメリットもあります。
- 長く働き続けることが難しい→派遣切りに合うリスクが大きい
- 責任のあるポジションに就けない→どんなに経験や資格などがあっても、職場内ではキャリアアップしにくい
- 即戦力であることを求められる→「未経験可」とある求人でも、現場は即戦力として働ける人材を必要としている、 高時給の派遣をあえて受け入れる事業所や施設は、裏を返せばそれだけ退職者が多く、また職員募集がなかなか定着しない職場なんだと言う声もあります。
まとめ
介護の現場でも、働き方によってそれぞれメリット・デメリットはあり一長一短です。まずはそれぞれの働き方の特徴を知ること、また各職場ごとに、働き方によるルールの違いがあるかどうかをきちんと確認しておくことが必要です。
そしてその上で、今あなたが置かれている状況をよく考え、自分に合った働き方を選びましょう