カイゴSHOCK

介護職の介護職による介護職のためのブログ

カイゴSHOCK

介護職の職場の不満を徹底的に洗い出し!あなたはどれに当てはまる?

f:id:gachiribito:20180529230901j:plain

介護職の仕事は、日々高齢の利用者さんの対応に追われ、メンタル面でも身体面でも決して楽ではない仕事であることは確かです。どんなに仕事内容や職場の待遇に不満を持っていても、それを一人でためこんで仕事を続けている人も少なくありません。

仕事が忙しく、職員同士での意思の疎通ができないといった事情もあるとは思いますが、中には職員同士で意見をまとめ、上に不満を訴え出ることで、解決した例もあります。

今回は、介護職の職場で抱える不満の代表的なものを現場の生の声も合わせて紹介したいと思います。あなたやあなたの働く職場では、いくつ当てはまるでしょうか?

仕事内容に見合わない賃金に対する不満

介護職の多くは、今の業務量に見合っていない賃金の低さに不満を抱えているようです。介護職の給与は「処遇改善加算」などにより、少しずつ改善されつつあるものの、まだまだ他業界には追いつかない現状です。

そういう状況の中で、介護職として働く職員の不満もなかなか解消されることがない状況が続いています。

◎現場の声

  • 給料がとにかく安い。共稼ぎでなければとても生活していけない。子どもがいるが、どんなにやりくりしてもこの先の教育費が心配 
  • 精神的も、肉体的にもこんなに辛いのに、何故こんなに給料が安いのか信じられない
  • 非常勤なので、施設(デイ)が台風などで休みになると、 その分給料が少なくなってしまう
  • 登録ヘルパーで働いているが、利用者さんの都合により休みになると仕事なくなり収入が減る 
  • 夜勤手当は出るが、早出の時は何もでない。手当を出してほしい 
  • 不規則で24時間目が離せない現場の状況。なのに給料が少ないのはなぜか
  • 介護の仕事は続けたいが、生活していくのがやっと

・・・ この賃金に対する不満が解消されない限り、介護職の人手不足の問題はなかなか改善できないのではないでしょうか。

介護の職場環境に対する不満

介護職が常に人手不足の状況にあるのは、介護職員の不満や悩みがたまりやすい職場環境が原因であるとも言われています。介護の事業所や施設の経営者や管理者は、皆介護の現場経験がある人ばかりではありません。

そのため介護の現場のことや介護保険法を理解せず、ただ利益優先の運営を職員にも強いる人もいます。またその逆に、事業所や施設の理念や運営方針を実現するために、介護職員に無理をさせる人もいます。

このような職場では、現場の声に耳を傾けるどころか、現場の職員が悩みや不満を訴えることができずに、不満が積み重なり退職に至ってしまう場合もあります。俗に言われるブラック企業の可能性があるかもしれませんね。

◎現場の声

  • どんなに精一杯頑張っているのに、上司からはねぎらいの言葉ひとつもらったことがない
  • 施設長が、現場職員の勤務の実態に無関心。残業をするのは効率的に仕事をしていないからだと言われる
  • 現場がどんなに困っている状態になっていても、対応してくれない上司には、誰もついて行かない
  • 残業していても、自分は定時に帰る上司

介護の事業所や施設の経営者や管理者から見たら「そんなこと?」と思うようなことが、職員の不満につながるのです。

介護業界の離職を減らすためには、施設の経営者や運営者たちが今一度、介護現場のより良い働き方について考える必要があるのではないでしょうか。

kaigoshock.hatenablog.jp

夜勤や長時間労働やシフトに対する不満

人手不足の続く介護の職場では、正職員やパートや派遣職員など、それぞれが様々な働き方をすることもあり、シフトを作るのは本当に大変な作業です。

特に夜勤も含めた交代勤務のある施設などでは、パズルのように職員の休暇も組み込みながら作成していくため、希望休もなかなか言い出せない状況のところもあるようです。

また介護職の夜勤に関しては、施設ごとに違いがありますが、2交代制の施設では、1回あたりの夜勤の勤務時間が16時間以上という長時間労働をしている職員がいる現状があります。

◎現場の声

  • 人手不足の中で、希望休を出しても通らないことは当たり前
  • 希望休などそもそも聞いてももらえない ・夜勤明けは休み扱いだが、なかなか定時にあがることができないため 、結局は休み1日つぶれる感じ
  • 夜勤手当てはつくけれど、生活のリズムも不規則になりいつまで続くのか
  • 夜勤を気の合わない職員と2人で行わなくてはならない日は疲れが増す

職場によっては労働時間が長かったり、休日がなかなか取れなかったり、シフトに余裕が全くないため、なかなか自分自身がゆとりを持って働くことができないこともあるようです。

残業代や時間外手当に対する不満

皆さんの職場では、残業代や時間外手当が出ますか?介護の職場の中には、残業代が出ないということが不満のひとつにあげられることが多いです。

タイムカード上は勤務時間通りで締められ、それ以降に残った業務や事務作業はサービス残業になっている現状。福祉職がボランティア精神があると誤解されているのでしょうか?

◎現場の声

  • 残業するなら、タイムカードを切ってから残るようにと言われている
  • 残った仕事は自宅に持ち帰るよう言われている
  • 残業はどんなにやっても、月2時間分だけ認められる
  • 残業代は出るが、30分未満は切り捨てられる

信じられませんが、結構そういうところも多いようです。どんな人でも仕事に対して見返りがないと、どんどん不満が募りいつかは心が 折れてしまいますよね。

休日出勤や有休がとれないことなどに休みに対する不満

一定期間働いている人なら誰でも取ることができる有給休暇。もちろん介護職にも有休はあります。

しかし人手不足の現状の中、通常の休暇を入れるのがやっとで、有休消化などできる状態ではないという職場も多くあります。

有休は、本来自分が使いたい時に使えるものではないのかと思うくらい、自由に使えない現状が介護の現場にはあります。また休日出勤に関しても、多くの不満の声が聞かれます。

◎現場の声

  • 有休はまだしも休暇ひとつ自由にもらえない ・うちのパート職員は、どんなに忙しい時期であっても、自分の都合などで休みをとるため、そのしわ寄せは職員にくる
  • 人手不足の中で、度々勤務変更させられたり、時には休日出勤をしなければならないことがある
  • 誰かが体調不良等で急に休むような場合、他の職員にしわ寄せがいくことがわかっているので、少しくらいの体調不良であれば出勤している
  • 貴重な休日でも、研修や会議、委員会などがその日にあたっていると、出勤しなければいけない。手当が出ても休みが休みではなくなる
  • 休日に会議等で出ても、うちの職場では手当もつかない

本来であれば、休みはゆっくり疲れを癒したり、リフレッシュするためのものですが、これでは心身ともに疲弊してしまいます。

5.職場の人間関係に対する不満

介護士の不満の中には、人間関係の問題も大きく占めています。人 間関係が悪い職場では長く働きたいとは思えないため、退職や転職の原因としても常に上位にあがってきます。もちろんどんな業界でも人間関係の不満はありますが、介護の職場は、女性が多いことや様々な職種や年齢の人が働くことで、介護職ならではの人間関係の不満もあるようです。

◎現場の声

  • 夜勤で、苦手な職員と2人きりで仕事をするのが耐えられない
  • 介護施設内の利用者さんのケアのことで、看護師集団との意見の相違が多くある
  • 新人だけれど自分より年上の後輩がいる
  • 働かない同僚や上司がいる

介護の現場では、スタッフ間の連携の良し悪しで仕事の効率も違ってくる事もあり、人間関係の不満が大きくなれば、業務にも支障がでる場合もありますよね。

kaigoshock.hatenablog.jp

まとめ

「私は不満や愚痴ばかり言う人にはなりたくない!」と、思っている人がいるかもしれません。

しかし不満があってもそれをためこみ過ぎると、それが逆にストレスとなり心身に影響を及ぼしかねません。適度に不満を出さなければいつか爆発してしまうかもしれません。

やりがいがあると思って始めた仕事なのに、様々な理由でいつしか不満が募ってしまい「辞めたい」と考える人が増えているのはとても残念なことです。不満を出来るだけ軽減して、やりがいのある介護職を続けていきたいものですね。