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介護職が時間外労働をしても残業代が出ない時の対処法4選

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「残業しなければ、とても終わらない業務量なのに、何でうちの職場は残業代が認められないのだろう!」と思ったことはありませんか?

介護の仕事は、人間相手の仕事なだけに、残業代が出ないからといって、途中で仕事を止め、定時に帰るという訳にはいきません。

今回は、残業代や時間外手当がつかない職場で働いている人と一緒に、何か良い対処法があるかを考えてみたいと思います。

介護の中での残業、時間外の実態

介護業務は、高齢の利用者さんと関わる仕事なので、全て時間通りにはいかない場合が多いでしょう。その日の状況や緊急な対応等によっては、時間外(残業)という形で対応することもあります。

どんな理由にしろ、必要があって残業したのであれば、残業代が支払われるのは当然の事なのですが、実はそうでもないようです。 実際に現場で働く介護職の人達に、日常的にどんな残業をしているのかを聞いてみました。

  • 日々の利用者対応等に追われ、介護記録等の書類は勤務時間中には書けない
  • 申し送りが、定時の時間以外で当たり前のように行われている
  • 日勤帯と夜勤帯、その他の他職種等の間で行われ るので、申し送りに時間が取られる。
  • とにかく人手不足で、定時にあがれるなんて、絶対に無理な現状
  • 16時間勤務の夜勤明けでも、残業なく帰れることはまずない
  • 年間行事ごとに、その準備や練習などが、時間外で当たり前のように行われている

などの声が聞かれました。もちろん上記の残業に対しても、きちんと残業代が支払われているならば、問題はありません。(業務の適正化という意味では問題あるとは思いますが・・・)

このような時間外労働(残業)に対し、残業代が出ない=サービス残業をさせられていることを問題になってくるのです。

介護職が残業代がつかない時の対処方法を考える

「どうせ自分の職場は、何をしたからと言って、 改善される訳がないから・・・」とあきらめていては何も変わりません。とにかくできることを考えてみるのも大事なことです。

1.自分の職場の就労規則を確認する

これは私の知人の事業所の話です。彼女の職場では、上司の命令以外の残業は認められていない。どうしても残業の必要がある場合には事前申請。それも前日までの申請が必要だとのこと。

そして「これはうちの事業所のルールで、就労規則にも書いてあるから・・・」と言われているそうです。もちろん個々の事業所等で、ある程度のルールを作ることは可能ですが、それはあくまでも労働基準法を守った上でのことです。残業代が出ない理由としても、職場独自のルールがあるのかもしれません。

最近多く聞かれるのが「みなし残業」です。ある程度の残業はやむを得ないとの判断から、基本給の中に既に残業代が含まれているということになっているのです。なかなか自分の職場の就労規則を読み込んでいる人は少ないと思いますが、一度確認してみることで、残業代が出ない理由が見えてくるかもしれません。

2.働き方を見直す

日々の業務の中で、増え続けるサービス残業に耐えられないということであれば、働き方自体を見直してみることも必要です。

介護職にも 、時給の高い派遣社員という働き方があります。通常、サービス残業を担う職員の多くは正社員です。これが派遣社員であれば、時給制のため、残業しても働いた分だけ給料に反映されます。

また事業所側としては、高い時給の派遣社員には極力残業をさせないよう(させたくない)と考えるため、残業自体も少ないようです。派遣で働きたい場合は、派遣社員に特化している転職サイト「きらケア派遣」で求人検索してみることをおすすめします。給料の高い派遣求人が沢山あります。正社員より稼げるかも!?

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3.残業がない職場や残業代が支払われる職場に転職する

毎日当たり前のように残業しながら、その全てサービス残業…という人もたくさんいます。こういう職場に対して、不満が募っている場合には、現状を改善するために転職をおすすめします。

介護の事業所や施設の中には、極力残業させないようにするための労働環境を整備している職場や、必要な残業に対し、残業手当が正当に支払われている職場などもあります。色々な職場の情報を収集し、自分が納得できる職場を探してみることも大切です。

転職を考えた際には、まず介護転職サイトで求人検索してみるのがおすすめです。転職サイトには多くの求人情報があるので、様々な求人を比較できます。また、無料会員登録しておけば、サービス残業のない職場や、現状よりも良い条件の職場を紹介してもらうことが可能となります。

転職したのに今より悪い条件になってしまった・・・。なんてことが起きないように、介護転職サイトを積極的に利用していきましょう。私がおすすめする介護転職サイトは下記の通りです。

★ スマイルSUPPORT介護
https://www.h-career-support.com/kaigo/

★ マイナビ介護職
https://kaigoshoku.mynavi.jp/

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4.労働基準監督署に相談する

残業代が出ない事業所は違法性が高いと考えられます。基本的に事業所には、時間外労働(残業)をすれば、正当な賃金(残業代)を支払う義務があります。

長年に渡り、残業をしなければいけないような状況であるのにも関わらず、残業代が支払われないようであれば、労働基準監督署に相談するという手段もあります。

実際にある施設で、退職した職員が、続けざまに、労働基準監督署にその施設の劣悪な労働環境を報告したようで、その後間もなく施設に監査が入ったという話も聞きました。

どうしても内部告発するような形となること、またタイムカードや勤務実態のわかる書類等などの証拠となるものを収集するなど、かなりの労力を使うため、在職中に相談をするのは現実的には難しいかもしれません。

まとめ

この記事を書いていくうちに、残業代の有無の問題だけに限らず、職場の労働環境を自分達で変えていくことは、相当な労力が必要であることを感じました。

実際に、日々のサービス残業等で悩んでいる人に向け、一番の対処法としては、正当に残業を認めてもらえる、もしくは残業のない職場への転職を検討することなのかもしれません。