福祉住環境コーディネーターとは?取得方法やメリット、体験談をチェック!
皆さんは、福祉住環境コーディネーターという資格があるのをご存知ですか?福祉住環境コーディネーターという資格は、一般的にはあまり認知されてはいませんが、私個人としては、仕事はもちろん毎日の暮らしにも活かせるオススメの資格だと考えています。今回は、そんな福祉住環境コーディネーターについてまとめてみました。
福祉住環境コーディネーターってどんな資格?
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者がいきいきと自立した生活を送れるよう、住環境の整備を行う際のアドバイザーのことを言います。
医療・福祉・建築について幅広い知識を身に付け、他の専門職と連携をとりあいながら、高齢者に適切な住宅改修等を提案します。
またバリアフリーなどの居住空間の改善を提案することはもちろん、介護用品や日常の生活用品などについてのアドバイスなども行います。
取得方法・日程
この資格には、特に受験資格は必要なく、誰でも受験することが可能です。東京商工会議所が主催する福祉住環境コーディネーターの資格には、1級から3級まであり、検定試験は年に2回(7月と11月頃)実施されています。
3級と2級は同時に受験ができること、また3級を受けずに2級から受験もできますが、2級に合格しなければ1級を受験することはできません。3級と2級はマークシート方式、1級はマークシート方式と記述式の2種類の試験を受験し、いずれの級も、100点満点中70点以上が合格ラインとなっています。
受験者は、リフォーム会社や工務店で働く建築士、福祉用具のレンタルや住宅改修を行う福祉用具事業所の相談員、またその他の福祉関係職が受験することが多いと言われています。
また、自分の業務の 中で必要に応じて受験する人、自分自身のスキルアップのために資格取得をする人、中には会社からの指示や勧めにより受験する人もいるようです。
どんなメリットがあるの?
福祉住環境コーディネーターを取得するメリットを挙げてみました。
- この資格取得の一番のメリットは、受験にあたり資格要件がないこと
- 生活の基本である住宅について学べるので、仕事はもちろん、毎日の暮らしにも活かせる
- 建築・医療・介護福祉・行政など自分の働く場所で活かせることが多い
- 資格取得によって、働ける職場の選択肢がひろがることも・・・ ・福祉住環境コーディネーター2級を取得すると、介護保険を利用して住宅改修を行った際の必要書類「住宅改修が必要な理由書」を作成することができる
資格取得者の体験談
今回は、福祉住環境コーディネーターの資格取得した時の私自身の体験をお伝えします。私がこの福祉住環境コーディネーターの資格を知り、取得したのは、ケアマネの資格を取得するよりも、かなり前のことでした。
この資格を取得しようと思ったのは、自分の親が病気で要介護状態になったことがきっかけでした。その時すでに介護職の現場で働いていましたが、要介護状態になった親が自宅で生活を続けていくために、どのように住宅の環境を整備したら良いのかがわからず困っていたからです。
試験のための勉強をしながら、実家の室内や屋外を実際に確認してみることもでき、タイムリーに勉強していたことが役に立ちました。何より福祉住環境コーディネーターの受験には、資格要件が必要なかったの で、個人的にはあの時にチャレンジしておいて良かったと思っています。
まとめ
建築士やケアマなど各種専門職と連携をとりながら、利用者さんに適切な住宅改修プランを提示したり、福祉用具の情報などについてもアドバイスすることができる福祉住環境コーディネーター。
残念ながら、資格を取得しても今現在、「福祉住環境コーディネーター」という職種で採用をしている事業所や企業は少ないと思います。
しかし福祉住環境コーディネーターの資格を取るために、医療・福祉・建築についての幅広い知識を体系的に学ぶ必要があるため、スキルアップのためにはオススメです。何よより受験資格の必要がなく、誰でも受験できるというのは、魅力かもしれません。