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福祉用具専門相談員とは?取得方法やメリット、体験談をチェック!

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介護保険サービスの中に、福祉用具の販売や貸与を行う福祉用具事業所があることは、みなさんもご存じだと思います。

介護職の中には、こうした福祉用具を扱う仕事に携わってみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。以前は、ホームヘルパー2級の資格があれば仕事に就けたのですが、現在ではこの福祉用具専門相談員の配置が定められています。

福祉用具専門相談員という資格に興味がある人、また福祉用具に関する知識を身に着けたい人のために、今回は福祉用具専門相談員についてまとめてみました。

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福祉用具専門相談員ってどんな資格?

福祉用具専門相談員は、福祉用具を貸与あるいは販売をする時に、その選定や使用方法についての適切なアドバイスを行う資格で、利用者さんの生活の幅を広げ、生活の質の向上を担う専門職として注目されています。

介護を必要とする方、介護をする方の両方の立場を理解し、さまざまな福祉用具の中から、利用する方の状態や障害の度合いに応じて福祉用具を選定する大変重要な仕事です。

また福祉用具は、利用者さんの担当するケアマネとの連携を図りながら、利用者さんの置かれている環境や心身の状況やを把握し、福祉用具の選定や使用方法のアドバイス、また定期的な点検等を行います。

現在福祉用具事業所には介護保険制度で2名の福祉用具相談員の配置が定められていますが、介護福祉士や社会福 祉士等国家資格所有者は、福祉用具専門相談員指定講習を修了しなくてもこの資格の代替えをすることが可能です。

取得方法・日程

福祉用具専門相談員は、未経験からでも取得が可能な資格です。福祉用具専門相談員の資格を取得したいと考えている人は、都道府県から指定を受けた研修機関で、50時間の講習を受講し、修了評価試験(筆記)を受ける必要があります。

通常、受講期間は6~8日間で集中的に通いますが、働きながら週1回~2回の講義を受ける場合には、資格を取得まで約3ヵ月が目安です。介護保険制度で、福祉用具貸与を行う場合には、福祉用具専門相談員を配置する必要があるため、主に福祉用具の事業所やメーカー等で働く人が取得しています。

どんなメリットがあるの?

福祉用具専門相談員を取得するメリットを挙げてみました。

  • 受講資格がなく、誰でもが取得可能である
  • 介護現場にある福祉用具の正しい扱い方がわかるようになる
  • 福祉用具を正しく使えることで、利用者さんはもちろん介護者自身の身体の負担減らすことができる
  • 福祉用具専門相談員の知識があれば、無駄な動きを減らすことができる
  • 福祉用具に関する専門的な知識や新しい機器の情報を学べる
  • 福祉用具貸与事業所、福祉用具のレンタル・リースを行う事業所に就職ができる

資格取得者の体験談

福祉用具専門相談員の資格を取得した人の話を聞いてみました。特養の介護職を経て、現在は訪問介護でヘルパーとして働いているCさん。最近Cさんは、在宅でも重度の介護が必要な利用者さんが増えてきているように感じているとのこと。

こうした中、環境が整備されている施設に比べ、在宅では様々な環境の中で生活している人も多くいます。利用者さんが少しでも自立した生活が送れるよう、福祉用具も含む住環境の整備がとても大切だと痛感していたCさんは、自分自身のスキルアップのために、この講習を受講し資格を取得したと言います。

この受講を通して、介護する側の福祉用具に対する知識不足が、いかに利用者さんや介護者自身の不利益になることを理解できたそうです。今後も、日々進歩してい る福祉用具の情報収集に努めながら、現場の仕事に役立てていきたいと話してくれました。

適切な福祉用具の使用方法が、利用者さんの自立支援につながる

私自身もケアマネとして働く中で、利用者さんに提供する福祉用具で学んだことがあります。福祉用具は、確かに利用者さんの自立した生活にとって重要な役割を果よよたしています。

適切な福祉用具の活用により「それまでできなかった動作をできる動作に変えていく」ことも可能です。しかしその一方で、使い方を間違えたり過剰に提供することにより、逆に利用者さんの自立を損なうこともあることもしっかり理解することが重要です。

まとめ

近年高齢社会に対応するように、福祉機器も驚くほど進化を重ねています。福祉用具専門相談員の資格は、期待が高まっている資格でもありますので、関心のある人は取得してみてはいかがでしょうか。

また利用者さんのケアをする現場の介護職にとって、福祉用具の正しい使用方法や新たな情報を知っておくことは、自分自身のスキルアップにもつながります。

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