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同行援護従事者研修とは?取得方法やメリット、体験談をチェック!

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全国には、視覚に関してさまざまな問題を抱える視覚障がい者が多く生活をしています。日常生活上の様々な場面で困難と感じることも多くあることでしょう。

こうした視覚障がい者の日常生活を支援する仕事も、今後ますます専門的な技術が求められています。そんな視覚障害者の外出をサポートしてくれるのが同行援護従事者養成研修です。

障がい者の外出を支援する仕事がしたいと考えている人はもちろん、障がい者を持つご家族のために、同行援護従事者養成研修についてまとめてみました。

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同行援護従事者研修ってどんな資格?

同行援護従事者は、視覚障がいにより移動が著しく困難な利用者さんに対して、安全な移動の援護、代読や代筆、排せつおよび食事などの介助その他の外出に必要な援助を行います。

制度やサービスはもちろん、視覚障がいに関する疾病や心理、代読や代筆の知識を学習するので、網羅的にスキルの習得を目指す一般課程と、実際、交通機関等を利用しながら実践的な介助方法を学ぶ応用課程があります。

また同行援護のサービスを提供する事業所のサービス提供責任者は、平成30年4月以降、この同行援護従業者養成研修を修了が義務付けられるようになりました。

取得方法・日程

都道府県や地方自治体が指定する同行援護従業者養成研修実施機関にて、定められた研修を修了することで、その資格が取得できます。この同行援護従業者養成研修は、現在実施されている介護職員初任者研修た実務者研修等と併せて取得することも可能です。

受講期間の目安は一般課程が3日、応用課程が2日程度となっていて、指定された全日程(全カリキュラム)一般課程、もしくは応用課程の修了証明書を取得できます。一般課程には受講資格は特にありません。学生から主婦の方など幅広く受講できます 。

また応用課程は、同行援護従業者養成研修一般課程の資格取得者、または移動支援従業者養成研修視覚障がい課程の資格取得者となっています。

同行援護従事者研修の資格を取得すると、どんなメリットがあるの?

同行援護従事者研修の資格を取得することのメリットをまとてみました。

  • 視覚障がい者に対する理解を深められる ・就職や転職の際にこの資格を持っていることで、有利になることがある(厚生労働省が勧める同行援護特定事業所加算の人材要件の対象となるため)
  • 同行援護のサービス事業所で、サービス提供責任者として働く時に、事前に持っているとすぐ仕事ができる
  • 視覚障がい者を支援する仕事をする時に、不安なく働ける
  • 専門知識や技能を身に付けることで、ステップアップを図るだけでなく、仕事の幅を広げることもできる
  • 家族に視覚障がい者がいるので、日常生活の支援に役立っている

資格取得者の体験談

同行援護従事者研修を受講した人の話を聞いてみました。以前、ある市町村でガイドヘルパーとして登録し、視覚障がい者の外出援助等の経験があるAさん。今でこそ同行援護従事者研修等がありますが、その当時には研修等もなく、自己流で同行援護をしていたとのことでした。

しかし、その後長い期間を経て再び視覚障がい者の支援をすることになり、Aさんは同行援護従事者研修を受講することになったのです。研修の中で、視覚障がい者が外出する際に経験する不便さ、不都合さ、また恐怖感等を身をもって学んだとのこと。

そして、改めて基本を教えてもらったこと、過去の援助を振り返りながら、自分に足らなかった部分等を認識することができ、大いに反省したそうです。同行援護従事者研修を通して 、障がいのある方それぞれの病状や生活歴なども知っておくこと、またその人にあったやり方があることを学んだと言います。

まとめ

同行援護従事者研修を受講し資格を持つ人が増えていくことで、視覚障がい者の安全な外出の確保ができるとともに、生活の質の向上につながると考えます。同行援護の目的は、安全かつ快適に視覚障がい者への支援をすることです。

しかし忘れてはならないこともあります。上記のAさんの話にもありましたが、視覚障がい者の状態も、ひとりひとり状況が異なるため、本人の意向に寄り添うとともに、その人に応じた適切な支援が求められます。そのためにまずは、視覚障がい者に対する理解を深めるところから始めましょう。

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